「地球から月までの距離」には太陽系の惑星が全てすっぽり収まる!

宇宙の雑学

地球から最も近い星「月」

月は地球から最も近い星です。
そして、人類が地球以外に降り立ったことのあるただひとつの星です。

地球の衛星である月は、そんなに離れていないように思えますが、距離で見ると地球から約384000km離れたところにあります。

地球から月までの距離は約38万4000km

38万kmの距離感を想像するのが難しいですが、現在宇宙で人類が唯一活動できる場所である「国際宇宙ステーション(ISS)」までの距離が、地上から400kmです。

そう考えると、国際宇宙ステーションの1000倍も離れている月はかなり遠くにあるようにも思えます。

月は国際宇宙ステーションのおよそ1000倍も離れた場所にある

しかし、視野を広げて太陽系全体のスケールで見てみると、地球と隣り合った惑星の金星と火星は、月よりさらに100倍以上も遠い距離にあることがわかります。

宇宙規模で見ると、やはり月は地球にとって文字通り身近な星なのです。

地球から月までの距離の間に太陽系の惑星が全部収まってしまう

ところが!驚くことに、
地球から月までの距離の間には、太陽系全ての惑星がすっぽり収まってしまうのです!

地球から月までの距離の間には、太陽系全ての惑星がすっぽり収まる。

地球と月の半径と、太陽系7惑星の直径を足した合計は約384000km、
なんと、地球から月までの距離と不思議とぴったり同じになるのです。

太陽系7惑星の直径を足した合計と、地球から月までの距離は不思議とぴったり同じになる。

もちろん、地球と月との距離は一定ではないため一概には言えませんが、平均距離であれば太陽系の七惑星は綺麗に収まってしまいます。

太陽系のイラストは誇張して描かれている

しかし、普段目にするこのような太陽系のイラストを見てみると、こんなに狭い地球と月の間に7惑星が入るわけがないと思うはずです。

それもそのはず、イラストでは軌道上の惑星は分かりやすくかなり大きく描かれているのです。

太陽系全体を正確な縮尺で描くとなると、このように惑星はもはや目では見えない大きさになってしまいます。

太陽系は広大であり想像以上にスカスカであるため、イラストでは惑星の大きさや配置はイメージしやすいように誇張して描かれています。

地球と月の間も同じくかなり短く描かれていますが、正しい縮尺で見ると思った以上に離れているのです。

乗り物で月まで行けるとしたら・・・

月までは近いのか遠いのかよく分からなくなってしまいますが、もし乗り物で38万km離れた月まで行けるとしたら、

単純計算すると、
新幹線(300km/h)であれば、1日中走行しして約53日、
飛行機(900km/h)であれば、およそ17日かかります。

1969年に人類ではじめて月面に降り立った、宇宙船アポロ11号は地球から月まで約3日で到着し、月面には翌日に着陸しました。

これまでに月面に降り立った人類の数は?

ちなみに、これまでに月に行って実際に月面に降り立った人類の数は合計12名
全てアメリカのアポロ計画によるもので、宇宙飛行士は全員アメリカ人です。

有人での月面探査は、1972年のアポロ17号を最後に莫大にかかるコストなどの問題によって、今日に至るまで実施されていません。

しかし、近年になって再び月に人類を送るアルテミス計画と呼ばれる月面探査プロジェクトが進められており、アポロ17号以来、半世紀ぶりの有人月面探査は2025年頃に実施される見通しです。

動画でも紹介しているので是非見てみてください!

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